【映画】太陽

ネイルケアの後、ちょうど上映15分前だったので観にいきました。
財布を取り出すとき、指がくっつかないようにがんばりましたので、
受付の人や売店の人から不審人物に見えたかもしれません。

イッセー尾形演ずる昭和帝は、不謹慎な言い方かもしれませんが、
とても可愛らしいお方でした。
現人神なんて奉られても、だれも彼の孤独や苦悩を理解できる人が身近にいない。
ベッドの上で身をかがめ、ひとり悪夢に苛まれる。
口癖の「あっ、そ」は全てを受け入れているのか?
それとも、最初から何も期待していないのか?

なんかね…思わずぎゅっとしたくなっちゃっいました。

しかし侍従の方々も、相当ストレスの溜まるお仕事だったろうな〜。
つじしんめい演ずる老侍従は、とてもいい味出していた。
佐野史郎侍従長は淡々としてるんだけど、普通にキモかった。
(冬彦さんのほかにも、変な役多かったから?)なんて思ったんですが、
ラストシーンで、自決した青年のことを淡々と語る彼は怖かった。
天皇と皇后が、自分たちは人間であると思っても、
彼らにとって、天皇はあくまでも現人神なんだな。